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2017/07/02 (Sun) 06:49
ゆうしゃのぼうけん ~回復術者を新卒採用せよ~(17)

もう、なり振り構っている余裕は無かった!
俺は催眠呪文を、マーリフは麻痺呪文をそれぞれサムスンに向かって放った。
呪文は成功し、なんとか機密は守られた、が、後には
教壇の真ん中でつっ立ったまま大いびきをかいて眠る大男が残された。
その異様な光景は、免疫の無い学生たちに少なからぬ恐怖と軽い精神的ダメージを与えたらしく、教室内はまたもや微妙な空気に包まれたのだった。

「・・・はい、まさに修羅場を経験した方でなければ語れない、たいへん有意義なお話、ありがとうございました」
校長、泳いでるような目でそんなこと言われてもなあ・・

俺とマーリフは、サムスンの撤去作業をしながら、
(上手くないですねえ・・)
(マズイな・・最悪、エントリー0と言うこともあり得る)
と、すっかり意気消沈してしまっていた。
もう学生のスカウトどころの話ではない、
彼女たちの視線が何となく冷ややかなものに感じるのは、
決して気のせいばかりではないだろう。
もういっそこのまま、何もかも無かった事にしてこの場から消えてしまいたい・・

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