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2017/11/12 (Sun) 18:04
ゆうしゃのぼうけん ~回復術者を新卒採用せよ~(36)

「分かった。一度、ダーハマへ戻ろう。
但し、今日1日くらいはウォーミングアップも兼ねて、この辺りの探索を行う。パルスィートの実力を見極めたい」
「・・そうですね。彼女の力・・まだ未知数ですもんね・・
勇者、私、今回の件、嬉しい反面、ちょっとだけ後悔もあるのです」
「後悔・・?」
「やむを得なかったとは言え、私たち、とうとう学生にまで手を出してしまいました。例のあなたの・・“逆女難の相”・・
私も最初は半信半疑でしたが、こうも離脱者が続くと・・
うち一人は殉職者まで出しています。
責任重大ですよ?我々。信頼して送り出してくれた校長の恩に報いるためにも、絶対に彼女に何事かがあってはなりません。
最悪、彼女が旅を続けるのが無理そうなのであれば、早々に我々の側で見切りをつけ、心を鬼にしてでも中途で辞めてもらうなり、厳しい判断を下さなければ・・・」
こう話すマーリフの目は、いつにも増して真剣そのものだった。
「おいおい、今の時点でそこまで思い詰めなくても・・
俺の“逆女難の相”については俺が勇者である理由と密接に結びついているらしくて、自分でもどうしようもないんだ。
でも打開策はきっとあるように俺は思う。少なくとも俺はそう信じてる、てゆうか信じてないとやってらんねえ」
「ハハ、勇者の前向き思考には、いつも感心させられますよ、まあ呆れることもしょっちゅうですがね。
そう・・悩んでも仕方が無いですもんね。今は新しい仲間が来てくれたことを素直に喜ばないと」
ふと、前を見ると、遠くでパルスィートが手を振っているのが見えた。
「あああーあ様~~~、サムスンさん機嫌直してくれました~。このすぐ先で待ってま~~す」

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