FC2ブログ

2018/02/25 (Sun) 22:10
ゆうしゃのぼうけん ~生贄の村 恐怖の大蛸魔神~(7)

海辺の祠から村へは、さほど時間はかからなかった。
到着したのは太陽がそろそろ西日になるかならないかの時刻で、まだ十分に明るい時間帯だった。にもかかわらず、周囲に人影は殆ど見当たらず、俺達にはまるで村全体が息を潜めているかのように見えた。
「なんだか、陰気な感じの村ですね・・」
パルスィートが呟く。
「まあ、大魔王の脅威が迫りつつあるこのご時世、そんなにご陽気な集落は見たことないが・・」
「いや、それ以前に、先ほどの祠から感じた只ならぬ妖気。あれが何か関係しているのでは・・?」
「それにしても、この雰囲気は異常ですよ。まるで村全体がお通夜です。人の気配はするんですけどね・・あ、あそこ!ちょっと見てください、家の陰から誰かこちらを覗いてますよ!?」

パルスイートが指差した先には、確かに村人らしき人影が隠れていた。
村人は俺達が近づこうとすると、気付かれた事に恐れを抱いたのか、逃げようとするそぶりを見せた。
やれやれ、毎度のことだが、田舎へ行けば行くほど、どうやら余所者は歓迎されないらしい。

<< ゆうしゃのぼうけん ~生贄の村 恐怖の大蛸魔神~(8) | ホーム | ゆうしゃのぼうけん ~生贄の村 恐怖の大蛸魔神~(6) >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP